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動物病院のホームページリニューアルの判断基準|見直す7つの目安

(更新:)約13分で読めます

獣医師資格を持つデザイナーが書いています

「今のホームページに大きな不満はない。でも、作り直して何が良くなるのかが想像できない」。制作会社との契約更新が近づくと、こうした迷いを抱える院長先生は少なくありません。当社がご相談を受けた中でも、同じ悩みを複数の病院からうかがいました。

リニューアルするかどうかは、デザインの古さや好みではなく、「飼い主様と求職者に必要な情報が届いているか」「病院の中で無理なく使い続けられるか」で決めると迷いが減ります。この記事では、動物病院のホームページをリニューアルすべきかを判断する目安を、チェックリストの形でまとめました。

この記事で分かること

  • 「可も不可もない」ホームページを見直すときの7つの目安
  • リニューアルしなくてよいケースと、直すだけで足りるケース
  • 契約更新の時期から逆算した、検討を始めるタイミング

動物病院のホームページは、リニューアルすべき?

大きな不満がなくても、7つの目安のうち「いいえ」が多いなら、リニューアルを考えてよい時期です。反対に、ほとんどが「はい」なら、作り直さずに今のサイトを直しながら使うほうが合っています。

「可も不可もない」と感じるサイトは、悪いところが目立たない一方で、来院や応募につながる機会を逃していても気づきにくいものです。問い合わせが来なかった飼い主様や、応募しなかった求職者の声は、病院には届かないからです。だからこそ、印象ではなく、確かめられる項目で見直すことをおすすめします。

動物病院のホームページのリニューアルを考える7つの目安。飼い主様・求職者から見て:スマホで見やすいか、情報が今と合っているか、採用のページがあるか、検索・地図から来られるか。病院の中から見て:病院で更新できるか、管理の権限を持っているか、契約の切れ目はいつか

目安 「はい」の状態
1. スマホで見やすいか スマホで開いて、診療時間・電話・地図にすぐたどり着ける
2. 情報が今と合っているか 診療時間・休診日・獣医師・診療内容・料金の案内が今の病院と同じ
3. 採用のページがあるか 働く様子と募集の内容が、求職者に伝わるページがある
4. 検索・地図から来られるか Googleマップの病院の情報から、サイトへ迷わずつながる
5. 病院で更新できるか お知らせや診療時間の変更を、病院の中で直せる
6. 管理の権限を持っているか ドメイン・サーバー・アクセス解析の名義や権限が病院にある
7. 契約の切れ目を把握しているか 今の契約がいつまでで、更新しないとどうなるかを知っている

飼い主様と求職者から見て、どこを確かめればいい?

飼い主様と求職者から見て確かめたいのは、スマホでの見え方、情報の新しさ、採用のページ、検索とGoogleマップからの流れの4つです。どれも、院長先生がご自分のスマホで、短い時間で確かめられます。

1. スマホで見やすいか

まず、ご自分のスマホで病院のホームページを開いてみてください。総務省の通信利用動向調査(2024年8月末時点)では、スマートフォンを持っている世帯の割合は90.5%、個人の保有割合は80.5%です。飼い主様の多くは、スマホで病院を探していると考えてよいでしょう。

スマホで開いたときに、次のことができるかを確かめます。

  • 診療時間と休診日が、開いてすぐに分かる
  • 電話番号を押すと、そのまま電話がかけられる
  • 地図や駐車場の案内に、迷わずたどり着ける
  • 文字を拡大しなくても読める。横にずれたり、はみ出したりしない

Googleは、検索の順位を決めるときに、スマホ向けの表示を基準にしています(モバイルファーストインデックス:スマホで見たページの内容をもとに評価する仕組み)。スマホで読みにくいサイトは、飼い主様にとって不便なだけでなく、検索で見つけてもらう面でも損をしかねません。

2. 情報が今と合っているか

診療時間・休診日・獣医師の顔ぶれ・診療内容・料金の案内が、今の病院と同じかを確かめます。情報が古いままだと、飼い主様が休診日に来院してしまったり、電話での問い合わせが増えたりします。

見落としやすいのは、次のような変化です。

  • 獣医師やスタッフが入れ替わったのに、スタッフ紹介が昔のまま
  • 予約の方法を変えたのに、古い案内が残っている
  • 診療の方針や力を入れている分野が変わった
  • 院内の写真が、改装の前のまま

病院の方針そのものが変わったときは、文字を直すだけでは足りないことがあります。たとえば、勤務医を増やして規模を広げていく方針から、院長先生お一人で丁寧に診ていく方針に変える場合は、伝えたいことも、来てほしい飼い主様も変わります。こうしたときは、サイト全体の見せ方から考え直す時期です。

3. 採用のページがあるか

採用のページがあるか、そして求職者が知りたいことが載っているかを確かめます。求人サイトで病院を知った求職者は、応募の前に病院のホームページで雰囲気を確かめようとすることがあります。そこに募集の案内がない、あっても条件の一覧だけ、という状態では、応募をためらわれてしまいます。

求職者が知りたいのは、条件に加えて「どんな人たちと、どんな雰囲気で働くのか」です。院長先生の考え、スタッフの人数や1日の流れ、院内の様子が伝わるページになっているかを見てください。採用ページに載せたい項目は、動物病院の採用ページに載せるべき項目にまとめています。

4. 検索・Googleマップから来られるか

「地域名+動物病院」で検索したときと、Googleマップで病院を見たときに、ホームページへ迷わずたどり着けるかを確かめます。飼い主様は、検索結果やGoogleマップの病院の情報を入口にして、ホームページを開くからです。

確かめたいのは次のところです。

  • Googleマップの病院の情報(Googleビジネスプロフィール:Googleマップに表示される病院の情報)に、ホームページのアドレスが正しく入っているか
  • 地図と、ホームページに書いてある診療時間・休診日が同じか
  • 検索結果に出る病院の名前や説明の文が、今の病院に合っているか

地図とホームページの情報が食い違っていると、飼い主様はどちらを信じればよいか迷います。ここは作り直さなくても直せることが多いので、先に整えておくとよいところです。

スマホで開いたときに飼い主様が離れてしまいやすいのは、たとえば次のようなところです。

  • 最初の画面が大きな写真だけで、診療時間や電話番号まで何度もスクロールが要る
  • 診療時間や地図が画像で載っていて文字が小さく、電話番号を押しても電話がかからない
  • 休診日なのに、表示の一部から「今日は開いている」と受け取られかねない

ある病院では、休診日にもサイトに院内の待ち人数「0人」が出ており、開いていると誤解されないかと、スタッフの方から声が上がりました。休みの日や夜に、飼い主様のつもりでご自分のサイトをスマホで開いてみると、気づくことがあります。

病院の中から見て、どこを確かめればいい?

病院の中から見て確かめたいのは、自分たちで更新できるか、管理の権限を持っているか、契約の切れ目はいつか、の3つです。この3つは、サイトの見た目以上に、これから数年の使いやすさと費用を左右します。

5. 病院で更新できるか

お知らせ・診療時間の変更・スタッフ紹介・写真を、病院の中で直せるかを確かめます。更新のたびに制作会社へ連絡して待つ形だと、忙しい中で手間がかかり、だんだん更新しなくなります。

当社がご相談を受けた中には、「納品のときは自分で更新できると言われたが、実際は管理画面の操作が難しく、マニュアルをもらっても更新できなかった」という声がありました。ブログを書くのが面倒になり、以前は続けていた診療の発信をやめてしまった、という病院もあります。

「直したいところを、診療の合間に自分たちで直せるか」は、リニューアルを考える大きな理由になります。院長先生だけでなく、受付のスタッフでも操作できるかを基準にすると、無理なく続けられます。

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6. 管理の権限を持っているか

ドメイン(〇〇.com などのサイトのアドレス)、サーバー(サイトのデータを置く場所)、アクセス解析の名義と、管理画面に入る権限が病院にあるかを確かめます。権限が制作会社にしかないと、リニューアルするときにアドレスを引き継げず、それまでの検索での評価を失ってしまうことがあります。

権限が病院にあるか分からないときは、今の制作会社に「ドメインとサーバーは誰の名義か」「契約をやめるとき、データと権限は渡してもらえるか」を聞いてみてください。この答えは、リニューアルするかどうかに関わらず、知っておきたいことです。

セキュリティやバックアップ(データの控え)が気になる、という声もうかがいます。ある病院では、公開してしばらくたってから「セキュリティのために運用費用を上げましょう」と提案され、本当に必要なのか判断できずにいました。何にいくら払っているのか、何をしてもらえるのかを書き出してみると、続けるか見直すかを決めやすくなります。

7. 契約の切れ目はいつか

今の制作会社との契約がいつまでで、更新しなかったらどうなるのかを確かめます。契約の切れ目は、リニューアルを考える自然なきっかけの一つです。

長い年数の契約が終わって、1年ごとの更新に切り替わったところでリニューアルを考え始めた、という病院もありました。契約の途中で動くと違約金がかかることがあるので、切れ目に合わせて準備するのが負担の少ない進め方です。費用の内訳は、動物病院のホームページ制作の費用で解説しています。

リニューアルしなくてもいいのはどんなとき?

7つの目安がほとんど「はい」で、困っているのが一部だけなら、作り直さずに直すだけで足りることが多いです。リニューアルは、時間も費用もかかります。必要のないリニューアルは、すすめません。

直すだけで足りる例と、リニューアルを考えたい例を分けると、次のようになります。

直すだけで足りることが多い リニューアルを考えたい
診療時間やスタッフ紹介が古い(自分たちで直せる) 古い情報を直したくても、病院では直せない
Googleマップのアドレスや情報が食い違っている スマホで開くと、文字が小さく読みにくい
採用の案内が短い(ページは追加できる) 採用のページを追加できない、またはつくりが合わない
写真を新しくしたい 病院の方針や、来てほしい飼い主様が変わった
一部のページの文章を足したい ドメインやサーバーの権限が病院にない

開業のときに急いでひな形(テンプレート)で作ったサイトは、開業してしばらくは十分に役に立ちます。診療が落ち着き、伝えたいことがはっきりしてきた段階で作り直す、という順番でも問題ありません。

文字ばかりで読みにくい、というご相談もあります。ページの数が多く情報はそろっているのに、文字が主体になっているサイトです。この場合は、情報を減らすのではなく、飼い主様が知りたい順に並べ直し、写真や図で伝えるだけでも印象が変わります。直す範囲が広いなら、リニューアルとして全体を整えるほうが早いこともあります。

当社では、作り直さずに一部を直す形をおすすめすることもあります。

ある病院では、採用で求める人物像が変わり、サイトの伝え方を見直したいというご相談をいただきました。サイトの土台はそのまま使えたので、トップページの「働く魅力」の項目を差し替え、職種ごとのページに「働くメリット」の枠を足し、新しい制度を説明するページを1つ加える形で進めました。

別の病院では、伝えたいことが増えたときに、トップページに項目を並べるのではなく、新しいページにまとめて、トップには入口のボタンだけを置く形にしました。トップに載せることが増えるほど、何を伝えたいのかが分かりにくくなるからです。

土台がしっかりしていれば、伝えたいことが変わっても、直す範囲は小さく済みます。

リニューアルするなら、いつから考え始めればいい?

リニューアルを考えるなら、今の契約が切れる半年ほど前から動き始めると、余裕を持って進められます。制作会社を比べる時間と、作る時間の両方が必要だからです。

逆算するときは、次の3つを書き出してみてください。

  1. 今の契約が切れる日:更新しない場合、いつまでに新しいサイトを公開すればよいか
  2. 病院の忙しい時期:狂犬病予防やフィラリア予防が重なる春先など、打ち合わせや撮影が難しい時期はいつか
  3. 制作にかかる期間:打ち合わせ・撮影・制作・確認を含めて、どのくらいかかるか(制作会社に聞いておく)

たとえば、春が忙しい病院なら、繁忙期の前に公開を終えたいという考え方もあります。その場合は、制作の期間と比べる時間を足して、さらに前から動き始めることになります。

制作会社を比べるときに確かめたいことは、動物病院のホームページ制作会社の選び方にまとめています。リニューアルするかどうかを決める前に、今の制作会社にもう一度相談してみるのも一つの方法です。

まとめ

  • 「可も不可もない」ホームページは、印象ではなく、確かめられる7つの目安で見直す
  • 飼い主様と求職者から見て:スマホで見やすいか、情報が今と合っているか、採用のページがあるか、検索・Googleマップから来られるか
  • 病院の中から見て:病院で更新できるか、管理の権限を持っているか、契約の切れ目はいつか
  • ほとんど「はい」なら、作り直さずに直すだけで足りることが多い
  • リニューアルするなら、今の契約が切れる半年ほど前から、忙しい時期と制作の期間を逆算して動き始める

自分では判断がつかないときは、今のサイトを見て、直すところとリニューアルが必要かをお伝えする無料サイト診断をお使いください。ホームページづくりの全体の流れは、動物病院のホームページ制作の進め方でご覧いただけます。

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